テック記事、会社で書くか?個人で書くか?
テックブログが存在する会社がある。会社のサービスやエンジニアの優秀さをアピールし、顧客獲得や人材採用につなげることが目的だ。現場エンジニアは、会社の期待に答えて会社ブログに書くべきだろうか、それとも個人ブログに書くべきだろうか。
私はなぜ会社ブログに書くんだろう?
下記の観点で会社ブログに書くようにしている。
- 会社リソース利用の観点
- 業務時間
- 会社支払いのクラウドサービスなど
- 特殊な経路で入手した情報
- 会社貢献の観点
- 宣伝効果
- 顧客への説明資料
- 執筆心理の観点
- より適切な読者層に届きやすく、世の中の役に立つ
- 会社の仕事として取り組んだ方がやる気がでる
- 個人的アピールの観点
- 人事評価の時
- 仕事している感
- 転職する時
まあ、すべて仮説レベル。実際は大した効果がないかもしれない。
会社ブログに書くリスク
ただ、個人ブランドの構築や退職後の記事の扱いを考えると、自分でコントロールできないプラットフォームに注力するのは、あまりいい戦略ではない気もする。
会社ブログは数年ごとにリニューアルしたり、廃止されたりしがちである。 私が過去に所属していた会社ブログも既にリニューアルされているものが多く、久しぶりに自分の書いた記事を見ようとしても探せなかったり、レイアウトが崩れていたりする。昔の記事や昔いた人にまで配慮してくれる会社は、ほとんど無いだろう。
例えば、現在私はswx-watanabeという会社用のIDで会社ブログの記事を書いていて、次のURLでまとめて確認できるようになっている。
しかし、退職後やプラットフォーム変更があれば、このページの存続は危うい。
その記事は誰のもの?
会社の業務時間で記事を書いたなら、その記事は会社の資産だろう。 しかし、実際のところ業務時間とそうでない時間の明確な区分は難しい。頭脳労働者に対して、残業禁止といったところで、散歩や風呂に入っていたり、なんなら夢の中でも仕事について考えているものである。
そう考えると、会社ブログの記事は完全に会社のものというのも、少し乱暴な気もする。
細かい仕組みは知らないが、アイレット社の会社ブログは、社員が個人ブログで書いた記事を、会社ブログでも取り扱っているように見える。
この問題の一つのソリューションかもしれない。